太陽光発電と雑草問題
私の通勤は片道約100km。途中、埼玉の田園風景を通るのですが、太陽光パネルを目にします。大抵は畑の横に設置されているようですが、問題はないのでしょうか?
震災後、発電システムの多様化ということで広まった太陽光発電。自宅以外に設置するのは産業用と呼ばれています。買取価格は20年固定、最近は年々下がってるようですので、新規参入はちょっと辛いかもしれませんね。
さて、太陽光パネルの周辺に雑草が生い茂ってしまったら発電効率を下げてしまうことになります。また、雑草だらけでメンテナンスされていなければ、近隣農家からのクレームもすごいことになりそうです。
つまり太陽光発電投資と除草は切っても切れない関係にあります。当社の除草剤営業マン(問屋担当)とその点について話し合いましたので、要点をシェアします。
一般的には除草には草刈り機と除草剤のパターンがあると考えました。
草刈り機の使用の場合:
メリット:
・いわゆる草刈りなので安心感がある
デメリット:
・ケーブルを傷つける可能性
・根が残るので雑草が再生しやすい
・石跳ねでパネルを傷つける可能性
・カットした後の処理コスト
・カットした雑草が風で飛ぶと周辺に迷惑
・夏場の作業は過酷
除草剤を使用した場合:
デメリット:
・無登録除草剤だと安全性の担保に問題あり(農耕地登録があれば比較的安心)
・除草剤は何となく不安
・つぶ剤だと雨で流れ、周辺に薬害を及ぼす可能性
・20年後に原状復帰で土地を返却するときに、無登録除草剤だと土壌の汚染が懸念される(農耕地登録があれば安心)
・水の調達に難ありのケースがある
・傾斜地での使用に難ありの可能性
・場合によっては空ボトルの処理コストが必要→ エイトアップエコシリーズ(エコパック・エコボックス)をおすすめ
メリット:
・草刈りの専門家が不要なので人件費が割安
・農耕地登録がある除草剤であれば、安全性がある程度、担保されている
・簡単に雑草が再生しないよう抑制期間がある
・農耕地登録がある除草剤であれば、ソーラーシェアリング(太陽光パネル下で耕作)にも対応
という感じでしょうか。丁寧な作業と体力に自信がある方は草刈り機でも大丈夫だと思いますが、そうでなければ除草剤をおすすめします。
価格だけを考えれば農水省の登録がない、中国産が超激安です。ただし周辺農家の事や土地を返却する契約の場合はちゃんとした農水省の農耕地登録がある除草剤をおすすめします。無登録の危ない除草剤と比べて数百円高くつきますが、たった数百円で近隣農家にもちゃんと説明しやすい商品の方が良くないですか?
ちなみに私が勤務している会社の除草剤(エイトアップといいます)は愛知県の太陽光発電会社などに、200Lドラムが売れているとの事でした。