関東雑草研究会で学んだこと
関東雑草研究会
3月15日に東京農大で関東雑草研究会という学会(?)の発表会が開催されました。私自身は農業の知識はゼロ、化学知識もゼロなのですが、勉強のために見学してきました。ちなみに参加料は有料で1,000円なり。
日本各地から研究課題を持ち寄り発表するのですが、午前は「薬用植物と雑草」、午後は「雑草イネ・漏生イネ防除の最近の話題」がテーマでした。
午前中はまだしも、ランチ後は暖かい講堂でご年配の先生たちの研究発表があまりにも心地よくて睡魔との戦いが大変でした。
あと、農大の学食安くて美味しかったです。
雑草イネ
雑草イネって知ってました?
私は初めて聞いたのですが、田んぼに自分が植えていないイネが混じって育ってしまう事が増えているそうです。野良犬ならぬ野良稲ですね。
同じイネだから良いじゃないと思ったのですが、これが大問題らしくて、この雑草稲から取れる米は赤米なので、収穫したら赤米が混じってしまい低評価になるそうです。
しかもこの雑草稲は繁殖力が強く、勝手に種がポロポロ落ちて大繁殖。初年度に取り除かないと田んぼが大変なことになっちゃうそうです。同じイネなのでよ~く見ないと取り除くのが難しいって言っていました。
漏生イネ
これは作付け品種を切り替える際に生じる問題です。品種を変えたのに昨年度の品種のイネが混じって育ってしまい、検査等級が下がってしまう可能性があるとのコト。
例えば、昨年は飼料用の米を作ったとします。今年は一般の食用米を作ったけど、田んぼに残っていた飼料用の種からイネが育ってしまう感じでしょうか。
確かにエサ用の米が混じったら検査時に大変なことになりそうですね。
対策は?
上記の対策としては
収穫後、作付け前:
・石灰窒素
・蒸気処理
・非選択性除草剤
・耕起・不耕起
・田畑輪換
本田期間:
・遅植え、遅播き
・有効な除草剤体系
・除草剤感受性品種由来の漏生イネに有効な除草剤体系
・機械除草
・手取り除草
などが発表されていました。
特に長野県で被害が出ていて、とにかく早めの対策が効果的と発表されていました。お米を作ってる農家の方、雑草イネ・漏生イネには気をつけてください。
天候や病気、さらには雑草問題と農家の方はいろいろ大変ですね。